海外旅行へ行く際、出国時と入国時に必ず通る必要がある税関。
手荷物やお土産の免税範囲、輸入・輸出が禁止されているものを調べるための手続きを行っています。
税関では、場合によっては手荷物、お土産が没収されてしまうことも…。
そこで今回は、税関での没収品のその後について注目していきます。また気になる情報をまとめましたので、海外旅行へ行くという方は要チェックです!!
税関で没収されるものはどんなもの!?
出国時、入国時に必ず通る必要のある税関。
税関では厳しく持ち物のチェックが行われます。
ではまず最初に、税関で没収されるものを紹介していきます。
- 覚せい剤・麻薬
- 拳銃・拳銃部品
- 爆発物・火薬類・化学兵器原材料・病原体など
- 紙幣・貨幣・有価証券・クレジットカードの偽装品
- わいせつ雑誌・わいせつDVD・児童ポルノ
- 偽ブランド品・コピー品・海賊版など知的財産を侵害するもの
- ワシントン条例で規制されているもの
このように、違法なものの持ち込みは禁止されているのです。
海外でブランドものを買う場合は、必ず正規のお店で購入するようにしましょう。
露店などで購入した場合コピー品である可能性が高く、没収されてしまいます。
実は化粧品にも注意が必要となります。
医薬品・医薬部外品・化粧品及び医療機器等は、医薬品医療機器等法の規定により、厚生労働大臣の輸入販売業の許可を受けたものでないと輸入はできません。
また化粧品の場合、標準サイズのもので一品目24個以内という決まりもあります。
海外旅行へ行く方は必ず知っておく必要があると言えるでしょう。
ちなみに、「ワシントン条約で規制されているもの」というのは、
生きている動植物なら、例えば、「オウム類:ミカドボウシインコ、コンゴウインコ」といった具合です。
加工品・製品なら、例えば、「象牙製品:インドゾウ、アフリカゾウ」です。
気になる方は財務省政務局のwebサイトを確認してみてください。
ワシントン条約 : 税関 Japan Customs
http://www.customs.go.jp/mizugiwa/washington/washington.htm
税関での没収品はその後どうなる?
税関で没収されたものはその後どうなるのか。
調査してみたところ、このように扱われるのだと言います ↓
- 競売で国庫に収益金が納められる
- コピー商品の場合は破棄される
- 法令で禁止されたもの、事件性のあるものは警察で押収
- ワシントン条例で国際取引が禁止されているものは国へ返還される
没収されているわけですから当たり前と言えば当たり前なのですが、残念ながら、没収されたものが自分の元へ戻ってくることはありません。
没収だけにとどまらず、罰金を支払うケースもある
税関で没収された際、罰金を支払う必要のあるケースもあります。
- 輸出入してはならない貨物の密輸出入犯
- 輸入の目的以外の目的で本邦に到着した貨物の蔵置及び運搬犯
- 関税ほ脱犯
- 無許可輸出入・虚偽申告犯
- 関税贓物犯
- 用途外使用犯
- 不開港不許可入港犯
- 特例申告書不提出犯
- 虚偽書類提出等犯
- 専門委員の秘密漏洩犯
- 重過失犯
- 両罰規定
- 没収規定
こちらも詳しくは以下を参照してみてください!
関税法の罰条 : 税関 Japan Customs
http://www.customs.go.jp/shiryo/batsujo.htm
意見書ってなに!?
インターネット上で買い物を楽しむ方、多いと思います。
私も服、カバン、靴などほとんどのものをインターネット上で購入しています。
よくインターネット上で買い物をされる方。「並行輸入品」や「国際郵便(EMS)」このワードを目にした方は多いのではないでしょうか。
国際郵便(EMS)の場合、到着までにかなりの時間がかかります。
「通関保留中」にでもなろうものならもう最悪。
通関保留中は、ブランド物の模倣品の疑いありということになります。
(実は外国から発送される商品、偽物であるケースが少なくないんです)
通関保留中になってしまった場合、どうすればいいのか。
そこで登場するのが「意見書」です。
販売目的ではなく個人で使うために購入したものであれば、その旨を伝えるために意見書を作成し、期日までに税関に送る必要があります。
意見書が認められれば通関保留中だったものが無事に手元に届くというわけ!
時間がかかるしややこしく難しいし…。
そのため私は海外のサイトでは商品を購入しません。
ちなみに、意見書を出さなければ偽物の場合没収され破棄されてしまいますので!
まとめ
今回は税関での没収品はその後どうなるのかということについてまとめました。
みなせん、知っていましたか!?
「どうせ海外旅行へ行かないし関係ないわ」と思っているあなた。インターネット上で買い物することが多いなら、決して無関係ではありません。
知識として今回紹介した情報は知っておいた方がいいでしょう。