登山者に人気の黒部五郎岳。
黒部五郎岳は北アルプスの奥深くに位置する山です。
標高は2,840m。(比較のため紹介しますが富士山の標高は3,776mです)
黒部五郎岳は通常の登山とは異なり、縦走でしか訪れることができません。
簡単に訪れることができる山じゃないからこそ、登山者に人気が高い!!
そこで今回は、黒部五郎岳登山ルートのおすすめについて紹介していきます。
黒部五郎岳 登山ルートのおすすめを紹介
黒部五郎岳登山ルートにはいくつかありますが、今回おすすめしたいのは、新穂高温泉というアクセスしやすいコースから登山を楽しむコースです!
↓(ほぼ水平な林道を歩いていく)
わさび平小屋
↓
小池新道登山口
↓(ここから登りがスタート)
秩父沢出合
↓
シシウドヶ原
↓(傾斜が緩やかになり歩きやすくなる)
鏡平
↓(急な坂になる)
弓折分岐
↓(小さなアップダウンを繰り返した道)
双六小屋
※新穂高温泉からスタートするコースは、まず双六小屋を目指して下さい。
2日目は双六小屋からスタートしていきます。
双六小屋
↓(広々としたなだらかな道を進んでいく)
双六岳
↓
三俣蓮華岳
↓(アップダウンの激しい道になる)
黒部五郎岳
↓(高原のような稜線でつながりアップダウンを繰り返す)
太郎平小屋
1日目と比べると歩きやすい道ではありますが、距離が長いのでペース配分に注意する必要があります。
※2日目では、太郎平小屋まで目指して下さい。
では、最終日、3日目に山頂を目指します。
太郎平小屋
↓
薬師峠
↓(岩の多い登山道になる)
薬師岳山荘
↓(ガレ湯をジグザクに登る)
山頂
山頂に到着し堪能できたら、下山しましょう。
下山は上るときに来た道を太郎平小屋手前まで戻ります。
黒部五郎岳の山小屋は?
登山距離が長くなる黒部五郎岳登山ルートには、複数の山小屋があります。
ここでは山小屋を紹介していきましょう。
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<太郎平小屋>
- 営業期間 6月下旬~10月中旬
- 収容人数 150名
- テント設置数 100張
- 1泊2食 9,500円
- お弁当 1,000円
薬師岳が目の前に広がる立地にある山小屋。
北アルプス奥地への縦走路の起点になることから、利用者が多い。
- 営業期間 7月上旬~10月上旬
- 収容人数 60名
- テント場なし
- 1泊2食 9,700円
- お弁当 1,000円
<薬師岳山荘>
頂上の南西下に建つ2010年にできたばかりの山小屋。
売店で販売されるスイーツが女性を中心に大人気!!
(白玉あんみつやフルーツポンチが販売されているんだとか)
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<黒部五郎小舎>
- 営業期間 7月10日~9月30日
- 収容人数 60名
- テント設置数 30張
- 1泊2食 10,300円
- 1泊3食 11,400円
- 素泊まり 7,300円
- テント 1,000円
黒部五郎カールを下り、広々とした見晴らしのよい草原に立地する山小屋。
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<三俣山荘>
- 営業期間 7月初旬~10月中旬
- 収容人数 80名
- テント設置数 70張
- 1泊1食(朝)7,600円 (夜)8,400円
- 1泊2食 10,000円
- 素泊まり 6,000円
- 昼弁当 1,100円
- テント 1人1,000円
黒部源流の稜線上、三俣蓮華岳と鷲羽岳の鞍部に立地。
食堂からの見晴らしがよく、北アルプス奥地の山々を眺めることができる。
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<水晶小屋>
- 営業期間 7月10日~9月30日
- 収容人数 30名
- テント場なし
- 1泊1食(朝)7,800円 (夜)8,600円
- 1泊2食 10,200円
- 素泊まり 6,200円
- 昼弁当 1,100円
標高2900mと高い位置に立地する山小屋。
目の前には360度のパノラマが広がり、ご来光と夕日を拝むことができる。
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<雲ノ平山荘>
- 営業期間 7月10日~10月10日
- 収容人数 70名
- テント設置数 50張
- 1泊1食(朝)7,600円 (夜)8,400円
- 1泊2食 10,000円
- 素泊まり 6,000円
- お弁当 1,100円
- テント 1,000円
日本最後の秘境と呼ばれる黒部源流域の雲ノ平に立地する山小屋。
お花畑があったり、池塘や火山岩があったりと散策するにはもってこいの場所。
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<薬師沢小屋>
- 営業期間 7月1日~10月10日
- 収容人数 80名
- テント場なし
- 1泊2食 9,700円
- お弁当 1,000円
川のすぐそばに立地する山小屋であるため、登山客だけでなく岩魚を釣りに来たという人も利用することが多い。
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<わさび平小屋>
- 営業期間 7月10日~10月20日
- 収容人数 60名
- テント設置数 30張
- 1泊2食 9,000円
- 1泊3食 9,900円
- 素泊まり 6,000円
- テント 1人1,000円
新穂高温泉から林道を1時間ほど歩いたところに立地する山小屋。
夏になると登山客だけでなくトレッキング客も訪れる。
名物は巨木をくり抜いた水槽で冷やす夏野菜たち。
- 営業期間 7月10日~10月15日
- 収容人数 120名
- テント場なし
- 1泊2食 10,300円
- 1泊3食 11,300円
- 素泊まり 7,300円
<鏡平山荘>
鏡池のすぐ近くに立地する山小屋。
テラスからは槍ヶ岳や穂高連峰の絶景を楽しむことができる。
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<双六小屋>
- 営業期間 6月10日~10月20日
- 収容人数 200名
- テント設置数 60張
- 1泊2食 10,300円
- 1泊3食 11,400円
- 素泊まり 7,300円
- テント 1人1,000円
北アルプス奥地の山々の起点となる山小屋。
その立地から利用者が多い。
豊富な水源、周辺には花畑、正面には鷲羽岳を望むことができる。
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<槍ヶ岳山荘>
- 営業期間 4月27日~11月3日
- 収容人数 400名
- テント設置数 39張
- 1泊2食 10,300円
- 1泊3食 11,500円
- 1泊1食(朝)8,700円 (夜)9,000円
- 素泊まり 7,300円
- テント 1人1,000円
槍ヶ岳の頂上直下に立地する山小屋で360度の大展望を望むことができる。
テント場ありですが標高3000mであるため注意が必要。
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<殺生ヒュッテ>
- 営業期間 6月上旬~10月上旬
- 収容人数 100名
- テント設置数 50張
- 1泊2食 9,700円
- 1泊1食(朝)8,000円 (夜)9,000円
- 素泊まり 7,000円
- テント 1人1,000円
槍ヶ岳から槍沢を少し下り、肩の小屋とヒュッテ大槍の分岐近くに立地。
立地上空いていることが多く、登山シーズンでも1人1枚布団が使えるとのこと。
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<槍沢ロッヂ>
- 営業期間 4月27日~11月3日
- 収容人数 150名
- テント設置数 60張
- 1泊1食(朝)8,700円 (夜)9,000円
- 素泊まり 7,300円
- テント 1人1,000円
上高地から槍ヶ岳に向かう途中に立地。
浴室があることから女性を中心に人気が高い。
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<横尾山荘>
- 営業期間 4月27日~11月上旬
- 収容人数 250名
- テント設置数 100張
- 1泊2食 10,000円
- テント 1人1,000円
上高地から槍ヶ岳、穂高連峰、蝶ヶ岳へ向かう登山道の分岐点に立地。
宿泊者専用のお風呂が人気で多くの人が利用する。
このように黒部五郎岳登山ルートにはたくさんの山小屋があります。
どこの山小屋を利用したいのか、それを基準にルートを考えてみてもいいかもしれませんね。
黒部五郎岳の登山は日帰りでも楽しめる?
黒部五郎岳登山は日帰りで楽しむのは厳しいです。
トレッキング程度であれば日帰り可能ですが、がっちり登山をしたいのであれば日帰りではなく宿泊しながら時間をかけて登ることをおすすめします。
まとめ
今回は黒部五郎岳登山ルートのおすすめを紹介していきました。
登山者に人気の黒部五郎岳。
まだ挑戦したことのない方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回おすすめしたルート以外にも、さまざまなルートがあります。
自分がどのような登山をしたいのか。今回は山小屋を紹介していますので、「この山小屋に立ち寄ってみたいな」でルートを決めてもいいかもしれませんね。
登山を楽しむあなたの参考になれば嬉しいです。